営団地下鉄は、2002年12月に成立した「東京地下鉄株式会社法」により、2004年4月1日をもって、63年間に亘る営団の歴史に幕を閉じ、将来の完全民営化に向け、第1段階として、政府と東京都の出資により新たなスタートを切ることになりました。
お客様に選ばれて利用していただける地下鉄を目指す「お客様視点」と、自らの判断と責任により、経済合理性に基づいた経営を行う「自立経営」という2つの視点に立った経営の実現に向け、確固たる経営基盤の構築が目指されました。
首都東京の都市機能を支えることをうたう新理念「東京を走らせる力」を制定、お客様に親しまれてきた愛称「営団地下鉄」を「東京メトロ」(正式社名:東京地下鉄株式会社)に改めるとともに、「お客様の心に響くサービス、心のこもったサービスを提供し続けるという意志」を込め、シンボルマーク(ハートM)・コミュニケーションマークが新たに策定されました。アイデックスは、策定されたシンボルマークの展開デザインシステムの開発から参画し、お客様との重要なコミュニケーションの機会となる駅の出入口や車両デザインにフォーカスするとともに、コミュニケーションマークの「ブライトブルー」と「ダークブルー」の2つのカラーコンビネーションを生かしたデザインシステムを構築、活き活きとした元気なイメージを表現しています。
2004年4月1日、新VIシステムのもと、お客様にとってより快適で利用しやすい地下鉄を目指し、「東京メトロ」として新たな一歩を踏み出しました。
本プロジェクトは、博報堂コンサルティングのプロデュースのもと、Wolff Olins社(英国)がシンボルマークを開発、アイデックスはVIシステム並びにデザイン管理マニュアル、グループ各社のためのVIシステムを開発しました。